日本語を教えて欲しいというので午後7時から近くのホテルのカフェで会った。
ナージャはモスクワに住んでいるがキーロフ出身。今は子供を連れて帰省中。ニジニ・ノブゴラッドの大学で3年間、日本語を勉強した。VKで私がキーロフにいることを知り、とても喜んで私に連絡してきたのだ。(キーロフに日本人がいるとは地元のロシア人は夢にも思わない。だから喜ばれる)。今は仕事をしていないが、できれば日本語を使う仕事をしたいのだそうだ。
午後10時までたくさん話をした。もっぱら彼女が喋り、私は聞き役。大学の先生が厳しかったそうでかなり日本語は上手である。敬語を勉強したいと言われていたので簡単に敬語のおさらいをした。
一番びっくりしたのは彼女が3回も日本に行ったことがあること。普通のロシア人が日本に行くのは経済的な理由から難しい。航空運賃を工面するのだって大変である。実家が裕福なわけではないだろう。大学も働きながら通ったそうだから苦労して貯めたのだろう。
次に感心したのは、彼女の積極性である。今は日本語の勉強をもう一度しようと頑張っているが、話を聞いていると、彼女の生き方はとても積極的である。こんなロシア人もいるんだと新鮮な驚きを感じた。
謝礼を払いたいという彼女の申し出は断り、お茶代だけ出してもらった。次回は彼女の作文添削をする約束をして別れた。