個人レッスンで教えているバリャが13歳になった。日本で言えば中学1年生である。2週間前に「なんで日本語の勉強をしようと思ったの」と聞いたら、「君の名は」が好きで勉強しようと思ったと教えてくれた。
バリャはほとんど英語ができないし、私はロシア語ができない。英語や拙いロシア語をつかって手探りで教えている。
キーロフにきて驚かされたのは、向学心に満ちた生徒が多いことである。私の印象では、多くの生徒が学校以外の場所で学んでいる。外国語、社会科、写真、パソコンなど様々な分野を自主的に学んでいるのだ。
だから一部の生徒は、若くしてその分野で才能をしめす。一度、Upper Intermediateの生徒に教えたことがあるが私に遜色ない英語レベルをもち、英語耳は私よりもいいのに驚かされた。年齢を聞いたら14歳だった。
彼らの学びを可能にしているのが学校の2シフト制である。ロシアの学校は午前と午後の2部制であり、生徒は自分の好きな時間帯をえらぶことができる。日本と違って部活動も少ないので時間がたくさんある。お金と時間のある生徒は自分の好きなことをたくさん学ぶことができる。