最初の3週間はとても大変だった。毎日、違うクラスで違う生徒に英語を教えた。幼稚園児から社会人まで。教材も前日か当日に渡された。30クラス教えた。時間や場所もまちまちで、違う場所に行って教えなくてはいけない日もあった。
こんな状態ではまともな教育はできない。あまりにひどいので理事長に「普通に授業を持たせてくれ」と言ったら「ロシア語ができないのでそれは難しい」と言われた。ロシア語ができないのは事実。でも上級クラスでは英語だけで十分に授業を行うことができる。実際に教えたのでそれはわかっている。しかし、私は特に英語の授業をやりたいわけではないので、そのことには触れなかった。その代わりに「固定された時間割でなければ英語は教えない。お金もいらない」と言った。
そもそも英語も教えてくれと言ってきたのは学校側だが、どうも私の給料を心配してそう言ってきたようだ。本校では教員は全て講師。給料は教えたコマ数に対してのみでる。日本語クラスだけではコマ数が足りないのは最初からわかっているので、英語も教えてくれと言ってきたようだった。だから、時間割も毎回異なり、無理矢理入れているような時間割になったようだった。そうならそうとはっきり言ってくれればよかったのに。
先週から訳のわからない英語の授業は無くなったので、だいぶ生活が落ち着いてきた。