久雄、あんたは火星で暮らしていけるわよ

書きたいことはたくさんあるが今日は私のアパート、хрущёвка(フルショーフカ)について書く。名前からわかる通り、このアパートは1960年代初めにニキータ・フルシチョフの肝いりで作られた低コストの集合住宅である。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%95%E3%82%AB。このアパートは友人のユリアさんが見つけてくれたもので2件目の物件である。私の学校が見つけてくれた1件目の物件も古いアパートだったが、あまりにも環境が悪かった。私に対して悪意があるのかと思ったほどである。オーナーは生活に疲れたような50がらみの女性であった。私は当地の一般人の生活が楽ではないのを知っているので契約してあげたかったけれど、全てがあまりにもきつかった。考えますと言って断ったが、ユリアさんもアパートの実態を見てびっくりしたようだった。

 2件目の、現在私が住んでいるアパートは1軒目に比べればはるかに環境が良く、オーナー女性(オリガ)の感じも良かった。キーロフの中心部にあり買い物に便利、職場まで歩いて25分というのもちょうど良かった。家賃は月5、000ルーブル(約1万円)、光熱費はルームメートと折半(1回目はもう払ったが1,500ルーブルだった)。私は即決でこのフラットに決めた。ソ連を感じられるアパートにはなかなか住めるものではない。まして私の年齢を考えたら本当にラストチャンスだ。そしてルームメートのドミートリは彼女と同居するために10月末で出て行くことになっていた。

 築60年は経っているようなアパートだが結構レノベーションされていてそんなにボロではない。バスタブは大きいし、お湯もちゃんと出る。ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機は新品に近い。床や壁もかなり直されている。何よりも素晴らしいのは温水暖房。話には聞いていたが部屋・浴室の中は常に暖かく半袖、半ズボンでOK. かけ布団も薄い毛布一枚で十分である。暖房はロシアの生命線。何しろキーロフは真冬にはマイナス40度になることもあるらしいから。

 このフラットをめぐってはロシアのおばさま達(私のSNS友達)からかなりの非難があった。曰く、これは人間の住むところじゃない、ここはスラムだ、こんなところに久雄を住まわせる会社や友達はどうかしてる、そんな友達は本当の友達じゃない、etc. ロシア人がとても率直な物言いをする、時に相手の気持ちを考えないような発言をすることを私は知っているので驚きはなかったが、次のように言われた時には笑ってしまった。「久雄、こんなところに一年住んでたら、あんたは火星で暮らしていけるわよ」。

繰り返すが私はとてもこのフラットが気に入っているのだ。自分が好きで住んでいるので心配無用である。

コメント (1件)

  1. 伊藤さん、こんにちは!
    小さい伊藤ですよ。
    どんなアパートか見てみたいです。
    火星にも住めちゃうなんて‥苦笑
    でも学校はどうですか?
    伊藤さんのことだから、すぐに溶け込んでる!?
    わたしはといえば‥今月初めに救急搬送、10日間の入院‥もう厄とかないはずなのに〜
    伊藤さんの腰痛を超えちゃって、腰椎椎間板ヘルニアとの診断、30分以上の座位ができない左下肢痺れでてq
    検定試験に行けませんでした〜!
    地元で週1ボランティア中です、泣笑
    伊藤さん、体を大切に、楽しんでくださいね〜

    • 小さい伊藤さん、コメントありがとうございます。

      椎間板ヘルニア、大変でしたね。私も若い頃、同じ病気で入院したことがあるのでその苦しみがよくわかります。しっかり治療してくださいね。

      検定試験を受験できずに本当に残念でした。でも伊藤さんには実力がありますからいつでも受かりますよ。どんどん外国人に日本語を教えてあげてください。喜ばれますよ。私は今オンラインでロシア人に日本語を教えています。授業は順調で楽しいです。彼らの喜びが伝わってきます。

      学校の授業は大変です。ずっと臨時時間割で英語を教えています。毎回、違う授業、生徒です。教材も前日か、ひどい場合には当日渡されます。これでは良い授業はできません。これについてはまた記事に詳しく書きます。

      授業以外では、現地の友人たちの手厚いサポートがあり楽しい毎日を送っています。ではまた。

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